映像制作の現場で気づいた「見えないゴミ」 活動のきっかけは、2021年の夏。仕事でプロモーションビデオの撮影のために材木座海岸を訪れた時のことでした。 ビーチクリーンのシーンを撮影中、ふと足元を見ると、大きなゴミの影に隠れて、5ミリ以下のプラスチック片――「マイクロプラスチック」が無数に散らばっていることに気づきました。
「大きなゴミは拾われても、この小さなカケラたちは誰も拾わないんだろうな」
当時、私には小さな子供がいました。
まだ小さいので基本的には砂遊びです、その中にプラスチックのゴミが混じっているのだと実感しました。
自分の子供だけではなく、この砂浜で遊ぶ子供たちの未来に、きれいな海を残したい。
孫の世代の頃には今よりもきれいな浜辺で遊ばせてあげたい。
そんなシンプルな想いと、本業であるIT企業の「課題を面白がって解決する」という精神が重なり、翌日から出勤前の20分間、ザルとピンセットを持って海に通う日々が始まりました。
1000日以上続けて見えてきたもの
雨の日以外はほぼ毎日、出勤前の朝9時頃から活動を続け、気づけば1000日(約3年)を超えました。
「継続は力なり」と言いますが、私にとっては日々のルーティンであり、心を整える時間でもあります。
たった一人の20分でも、1000回積み重ねれば山になります。
「そんなことをやっても意味がない」
大体の人がそう思うと思ます、自分もそう思っていますし、実際この活動でゴミが無くなるとは思っていません。
毎日拾っていて、天候が良い日がつづけば目に見えて減ったなと実感する日もありますが、強風や大雨ですぐに新しいゴミが打ち上がってきます。
ただ、回収した分はまた海に戻ることはないんだなとわかるようになりました。
「マイクロプラスチック1つ1つに物語がある」
毎日拾っているときにふと思ったことがあります。
このマイクロプラスチックはどこから来たのだろう?
プラスチック樹脂や、粉々になったプラスチック片、農薬用のプラスチック被覆肥料など様々ですが、
陸地から来たのか、海洋養殖の部材だったのか、海洋事故で流出したものなのか、海へのポイ捨てなのか、
何年海洋を漂っていたのかも全てバラバラです。
ひとつひとつ拾っていながらそんなことを考えてみるのも楽しく思えます。
このサイトでは、そんな日々の記録と、活動を通して見えてきた海の現状をお伝えします。